ピーター・パン

Original
原作者
Arche Sechsbaum
絵師
梅木夕夏
声優
映像監督
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    ここは、イギリスで 一番大きな まち ロンドン です。たくさんの 家が ならんでいます。そのなかの ひとつを のぞいてみると、子どもたちが ねむっています。一番年上のお姉さんが ウェンディ、まんなかの 男の子が ジョン、一番下の弟が マイケル です。
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    すると とつぜん、まどがひらきました。男の子と、とても小さな 女の子が はいってきました。男の子の 名前は ピーター・パン。いつまでも 大人にならない、ふしぎな 男の子です。女の子の 名前は ティンカー・ベル。小さな ようせいで、みんな からは、ティンクと よばれています。
  • 「うわぁ!」まどが ひらく 音に びっくりして、子どもたちは 目を さまします。
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    そば で ねていた 犬の ナナも 目をさますと、ピーターたちを へや から おいだそうと します。あわてた ピーターと ティンクは、まどの そとに とび出しますが、ナナが いきおいよく しめた まどに ピーターの かげ が はさまって、ちぎれてしまいました。
  • ウェンディは、ちぎれてしまったピーターのかげを、キレイにたたんで まどのそばにおいてあげました。
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    つぎの 日の 夜、ピーターと ティンクは、かげを とりもどしに やってきました。かげは まどの そばに あったので、すぐに 見つかりました。しかし、ピーターは かげを うまくくっつける ことが できず、なき出して しまいました。
  • その なきごえ で目をさますと、やさしい ウェンディは、ピーターに かげを ぬいつけてあげます。おおよろこび の ピーターは、ウェンディたちを ネバーランドに さそいます。「いってみたい!」子どもたちも おおよろこび。
  • でも、ティンクは いやそうな 顔を しています。なぜでしょう。それは、ピーターと なかよくする ウェンディに、やきもち を やいていた からです。
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    「わぁ、わたしたち、とんでるよ!」ウェンディたちは、ようせいの こな を ふりかけられて 空を とべる ように なりました。ウェンディたちは、ピーターと ティンクと いっしょに、まど から ネバーランドへ むけて とびたちます。
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    何日 も かけて 空を とびつづけ、ようやく ネバーランドに たどりつきました。でも、たどりつく 少し前に あらし に おそわれた ピーターたちは ばらばら に なってしまい、ウェンディと ティンクは 二人きりに なっていました。
  • ウェンディに やきもち を やいていた ティンクは、見つけた まいごたち に めいれい して、ウェンディを ゆみでうちおとさせようとしました。「きゃあ!」あわてた ウェンディは、うまく とべなくなり、じめんに おちそうに なってしまいます。
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    そこへ、ピーターが とんできて、すんで の ところで ウェンディを たすけて くれました。「なんで ウェンディを うちおとそうと したんだ!ぼくの ともだち なんだぞ!」
    ピーターは まいごたち を しかります。
  • まいごたちが、ティンクに めいれいされたことを おしえると、ピーターは ティンクにむかって、「きみとは もう 口を きかない!どこかに 行ってしまえ!」と どなりました。でも、やさしいウェンディが ピーターを なだめてくれたおかげで、ピーターと ティンクは なかなおり しました。
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    まいごたち には、お父さんと お母さんが いないので、ピーターが お父さん、ウェンディが お母さんに なって あげました。そして、みんなで たべもの を さがしにいったり、りょうり を つくったり、しょくじ の あとは うたったり おどったり、かぞく の ように すごしました。
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    みんなで たのしくすごしていた ある日、ピーターが一人で 山へ キノコを とりにいっているあいだに、とつぜん、かいぞくたちが やってきて、子どもたち を さらっていってしまいました。小さいティンクだけが、かいぞくに 見つからずにすみました。
  • ティンクは いそいで ピーターを さがしにいき、みんなが かいぞくに さらわれてしまったことを 知らせます。
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    ここは、かいぞく船。さらわれた 子どもたち は ロープで しばられてしまい、にげられません。さらに、ウェンディは 船から つきだした いたの上に 立たされ、今にも、海に おちてしまいそうです。
  • 「ピーター、たすけて……。パパと ママに もういちど 会いたい……」。ウェンディは つぶやきます。すると そこに、ピーターが とんできてくれました!
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    ピーターは、すばやい うごきで 子どもたちを しばっていた ロープを ほどき、かいぞくたちを たおしていきます。そして ついに、フック船長との バトルです。ピーターは けん の名手 でしたが、フック船長も かなりの うで前です。しかも、かた方の 手は フックに なっています。
  • ピーターは、けん も フックもよけながら、たたかわなければ なりません。それでも なんとか、すばやい うごきで フック船長を、船のはじ へと おいつめました。
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    ついに、ピーターの こうげきが きまり、フックは 海に おちました。しかも、海には 人くいワニが まちかまえており、フックは 食べられて しまいました。子どもたちは、ピーターのもとに かけよって、ピーターの しょうりを よろこびます。
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    ウェンディたち は たすかりましたが、ロンドンにいる かぞく に 会いたい気もちは 強まるばかりです。そこで、ウェンディたちはネバーランドをさることに きめました。でも、まいごたち は「ウェンディが帰っちゃったら、ぼくたちの お母さんが いなくなっちゃうよ!」と かなしみます。
  • そこで ウェンディは言いました。「いっしょに ロンドンに 帰って、うちの 子どもに してもらいましょう!」まいごたち は、それを 聞いて おおよろこび!みんなで、ロンドンへと びたちました。
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    ウェンディたちが、ひさしぶりに 自分の家へと 帰ってくると、お父さんと お母さん、それに 犬の ナナも おおよろこび です。それに、まいごたち も いっしょに すんでいいことに なりました。
  • ウェンディは ピーターにも、ロンドンに いっしょに すんでほしいと たのみましたが、ピーターは「ここに すんだら、大人に ならなくちゃいけないけれど、ぼくは そんなのいやだよ」と 言って、ネバーランドへ 帰ってしまいました。
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    ピーターと おわかれをしてから、とても長い時間が すぎました。今では ウェンディも 大人になり、ジェーンという むすめと くらしていました。
  • ある夜、ウェンディは ジェーンを ねかしつけている時、ふと ピーターのこと を 思い出しました。すると とつぜん まど が ひらいて、ピーターと ティンクが 入ってきました。ピーターは、ひさしぶりに ウェンディ を ネバーランド に さそおうと 思って やってきたのです。
  • しかし、大人はもう 空をとぶことが できません。そこでウェンディは、ジェーンを ネバーランドに つれていってあげるよう たのみました。ピーターは うれしそうに、ジェーンをつれて とびたっていきましたが、それを見おくる ウェンディの顔は、すこし さびしそうでした。